弁護士法人天音総合法律事務所 presents ゆっきーのCan Can do it!

毎週木曜日 bayfm/78.0MHz 
15:51~15:58 放送!

『弁護士法人天音総合法律事務所 presents
ゆっきーのCan Can do it!

弁護士法人天音総合法律事務所の代表弁護士、
正木絢生先生とキャン×キャンのゆっきーが

身近な法律トラブルや法律、弁護士のお仕事について、
わかりやすく解説する番組!

正木 絢生

2021.5.20放送/正木絢生先生

第55回

同じ性別のカップルが、事実婚として認められたってどういうこと?

法廷ドラマにハマっているゆっきーさんから、昔は裁判中も撮影OKだったという法廷ネタから始まった第55回の放送は、少し前に話題になった「同性カップルの事実婚」が認められた、という裁判について正木先生にお話いただきました。

今の日本では、同じ性別のカップルの結婚は法律で認められていません。
東京都渋谷区や世田谷区が2015年から同性カップルに対し証明書の発行をしていますが、婚姻届とは別のものです。証明書は法的な拘束力がないので、例えばパートナーが亡くなった場合、法定相続人になることはできません。
そういった法的な保護が受けられないので、今回話題となった不貞行為の慰謝料をめぐる裁判でも、「同じ性別のカップルが事実婚にあたるかどうか」が一番の争点となり、最高裁まで争われました。同じ性別のカップルが法律上は夫婦として認められていない以上、夫婦の義務も問われないということになるので、この裁判では夫婦にあたる関係と認められるかというのが大きなポイントになったとのことです。

夫婦には民法で「同居」「協力」「扶助」の3つの義務が規定されています。
そして、同じく民法で「重婚が禁止」されていることと、「不貞行為が離婚原因となる」ことが規定されていることから、条文には明記されていませんが、夫婦間には「貞操義務」があると解されています。

今回の裁判の判決では、同じ性別のカップルでも婚姻に準じる関係だったということが認められました。同じ性別のカップルでも法的な拘束力を持つと言い切ることはまだ難しいのですが、今回の法的保護が認められたことを受けて、今後、同性婚の実現に向けた動きが出てくるかもしれません。

多様性という言葉もよく聞かれるようになりましたが、結婚ひとつとっても、色んな考え方やあり方があります。国際結婚が一般的になってきたのも、割と最近だと思いますが、今度は性別も超えて、「人と人が家族になる」という大きな枠組みが結婚の定義になっていく可能性もあります。
そのためには、法律や制度も整えていく必要がありますので、今後の動きにも是非注目していきたいですね!