弁護士法人天音総合法律事務所 presents ゆっきーのCan Can do it!

毎週木曜日 bayfm/78.0MHz 
15:51~15:58 放送!

『弁護士法人天音総合法律事務所 presents
ゆっきーのCan Can do it!

弁護士法人天音総合法律事務所の代表弁護士、
正木絢生先生とキャン×キャンのゆっきーが

身近な法律トラブルや法律、弁護士のお仕事について、
わかりやすく解説する番組!

正木 絢生

2021.6.24放送/正木絢生先生

第60回

国民の三大義務の一つ「教育」の義務…子どもに「学校に行きたくない」と言われたら?

ゆっきーさんが昔金縛りにあった…というちょっと怖いお話から始まりました第60回は、国民の三大義務の一つである「教育」の義務について、正木先生に詳しくお話を伺いました。

国民の三大義務は「教育」「勤労」「納税」です。今回のテーマでもある「教育」の義務について、もし自分から「学校には行かない」という生徒がいた場合、その生徒は教育の義務に違反するのでしょうか?

実は、教育の義務とは、子どもが果たす義務ではなく、親が子どもに「教育を受けさせる義務」になります。日本国憲法第26条や教育基本法第4条にも「保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負う」と書かれており、子どもが義務を負うわけではないとのことです。また、子どもには「教育を受ける権利」があるのですが、これを放棄したとしても、罰せられることはありません。
今年4月には、小学生YouTuberの「ゆたぼん」さんが、小学校の不登校に続き、中学校へも行かないと動画で発表して話題となりました。この場合は、ゆたぼんさん自身が「教育を受ける権利を放棄した」ということになり、違憲や違法になることはありません。

ただし、保護者には「教育を受けさせる義務」があります。
もし、自分の子どもに「学校に行きたくない」と言われたら、どうしたら良いのでしょうか?

学校教育法には、保護者に対して通学するよう督促することと、それに従わない場合は、10万円の罰金が科されると規定されているとのことです。そのため、いじめや病気など正当な理由がある場合を除き、子どもが学校に行かなかった場合は、罰金が科される可能性があります。
全国でも珍しい例ではありますが、2017年に「ネットアイドル」として芸能活動をしていた中学3年の女子生徒を通学させなかったとして、母親を書類送検したという事例があります。この事例では、学校に通わないと決めたのは本人の意思でもあるようですが、それでも母親が立件されていますので、本人が行きたくないからと言って、親が学校に行かせないというのは罰則の対象となる可能性が高いと言えそうです。

今では、フリースクールやITを使った家庭学習などの方法もありますので、子どもから「学校に行きたくない」と言われて悩まれている方は、学校や教育委員会に相談すると良いとのことです。
みなさんも改めて、「教育の義務」について考えてみてください。